こんにちは、「はじめての高級オーディオ」管理人です。高級オーディオの世界を覗いていると、必ずといっていいほど目にするのがMeze Audioのヘッドホンですよね。あの美しい木製カップのデザインは、いつか手に入れたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなブランドの象徴的なモデルが10周年を迎えて新しくなった、Meze Audioの99 CLASSICS 2nd GENについて詳しく見ていこうと思います。この最新モデルの評判はどうなのか、初代から具体的に何が変わったのか、気になっている方は非常に多いはず。特にリケーブルの互換性が広がったという噂や、スマホ直挿しでも本来の力を発揮できるのかといった、導入前に知っておきたいリアルなスペック情報を整理しました。
公表されている技術データを確認すると、この2nd GENは単なる記念モデルではなく、今の私たちが音楽を聴く環境に合わせてかなり抜本的な再設計が行われていることが分かります。この記事を読んでいただければ、99 CLASSICS 2nd GENがどのような進化を遂げ、どのようなユーザーにマッチするのかがはっきりと見えてくるはずですよ。
- 最新の音響工学に基づいた10の改良点とそれによる音質の方向性
- スマホや小型DACでの使用に最適化された16Ωという低インピーダンスのメリット
- リケーブルやイヤーパッド交換の自由度を高めた新しい構造の詳細
- Meze Audioの他モデルと比較して分かる2nd GEN独自の魅力と立ち位置
Meze Audioの99 CLASSICS 2nd GEN徹底レビュー
ここでは、Meze Audioを代表する名機が、10年の節目にどのような技術的アップデートを受けたのかを詳細に解説します。公式発表のデータや構造の変化から、そのパフォーマンスの真髄を紐解いていきましょう。
初代から進化した10の改良点と音質の変化

今回の99 CLASSICS 2nd GENにおいて最も注目すべきは、メーカーが公表している「10の有意義な改良(10 meaningful refinements)」の内容です。初代モデルは、その温かみのある豊かな低域で多くのファンを魅了してきましたが、今回の第2世代ではその「音楽的な楽しさ」を継承しつつも、より現代的な高解像度サウンドへとシフトしていることがスペックから読み取れます。具体的には、左右のドライバーの個体差を極限まで抑えるために、混合コサイン関数を用いた新しいマッチングアルゴリズムが導入されています。これにより、センター定位がより強固になり、楽器の配置が手に取るようにわかるような精密な描写が期待できますね。
さらに、ドライバーを固定するバッフル板の設計も見直され、「音響的透明性」を高めるために開口部が広げられています。これにより、音波の回折や反射が低減され、高域の純度が向上していると考えられます。また、密閉型ヘッドホンの課題である低域のボワつきを抑えるため、接合部の精密なシーリングや計算されたバスベント(通気口)の統合が行われており、全体的なトナリティは「ウォーム」から、よりバランスの取れた「ニュートラル」へと接近しています。低域のキレ(過渡特性)が向上し、中域のボーカルに低音が被りにくくなったことで、「ベールが剥がれたような明瞭さ」を感じさせる設計になっているのが、この2nd GENの大きな特徴といえるでしょう。
音場の表現についても、イヤーカップの内部容積を増大させることで、空気の動きをより自由にしています。これにより、ダイナミックレンジの圧縮を防ぎ、密閉型でありながらも奥行きと広がりのある空間表現を追求しています。これらの改良は、ハイレゾ音源や細かな音の配置を重視する現代のリスニングスタイルに、物理的な構造レベルで応えようとするMeze Audioの強いこだわりが感じられるポイントですね。
第2世代における主な音響的アップデート
- ドライバーマッチング:左右の偏差を抑える新アルゴリズムの採用
- バッフル構造:反射を抑える流線型デザインへの変更
- 空気圧制御:バスベントの最適化によるタイトな低域再生
ウォールナット無垢材が奏でる自然な響き

Meze Audioといえば、ブランドの顔ともいえるウォールナット材(クルミ材)のイヤーカップが真っ先に思い浮かびます。この2nd GENでもその伝統は健在ですが、この木材の採用は単なる見た目の豪華さだけが理由ではありません。ウォールナットは楽器製造においても非常に重用される素材で、適度な密度と優れた内部損失を持っているため、不要な共振を自然に減衰させてくれる特性があるんです。プラスチック筐体では出せない、有機的で「カド」の取れた滑らかな響きは、この天然素材があってこそ実現できるものですね。
その製造工程についても、驚くべき手間暇がかけられています。各イヤーカップはCNCマシンによって約8時間かけて精密に削り出されます。しかし、機械任せなのはそこまで。その後の研磨、ラッカー塗装、そしてじっくりとした乾燥といった仕上げの工程を含めると、完成までにはなんと合計で約45日間を費やすとされています(出典:Meze Audio公式ウェブサイト)。もはや工業製品というよりは、バイオリンやギターを作るのと同様の情熱が注がれた「工芸品」と呼ぶにふさわしい逸品ですよね。
天然の木材を使用しているため、一つひとつの製品で木目の出方が異なります。つまり、手元に届くのは世界にたった一つの自分だけの個体。第2世代ではこの美しいウッドカップの内部容積を微調整することで、ドライバーのレスポンスをさらに引き出す改良も加えられています。手に取った瞬間のしっとりとした木の質感、そしてそこから放たれる音楽のぬくもり。これらは、数値化できない情緒的な価値として、所有する喜びを最大限に高めてくれるはずです。オーディオ機器を単なる道具ではなく、長く愛せるパートナーとして迎え入れたい方にとって、このこだわりは大きな魅力になるでしょう。
天然のウォールナット材は、使っていくうちに少しずつ色艶が深まっていきます。長く愛用することで、音だけでなく外観も自分だけのヴィンテージへと育っていく楽しみがありますよ。
16Ωへの低インピーダンス化でスマホ駆動も容易
技術仕様の中で、私たちが最も注目すべき変更点がインピーダンスの数値です。初代モデルの32Ωから、2nd GENでは「16Ω」へと半減されました。この変更には、現代のユーザーがどのように音楽を楽しんでいるかという背景が深く関わっています。かつての高級ヘッドホンは、高出力な据え置きアンプでの使用を前提とした高インピーダンス設計が主流でした。しかし、今はスマートフォンや、USB-C端子に差し込む小型のドングルDACで音楽を聴くのが一般的です。インピーダンスを16Ωに下げることで、電圧の限られたモバイルデバイスでも効率よく電流を流し、十分な音量とダイナミックな音を鳴らせるようになっているんです。
感度自体は103dB SPL/mWと高効率を維持しているため、スマホに直接繋いでも音が痩せることなく、深く力強い低域から繊細な高域までしっかりと再現できるようになっています。これは、内部のボイスコイルの巻線仕様などの見直しが行われ、振動系全体の質量が軽量化されたことも影響していると考えられます。軽量化された振動系は音の立ち上がりが速くなるため、結果として現代的なハイレゾ音源の細かいニュアンスもしっかりと捉えられるようになっているんですね。まさに「スマホ直挿しでも本領を発揮できる」高級ヘッドホンとしての、一つの完成形といえるスペックです。
また、この低インピーダンス化によって、最近流行しているドングルDACとの組み合わせでも、余裕を持ってドライバーを駆動させることが可能になります。高価な大型アンプを導入するハードルを感じている初心者の方にとっても、まずは手持ちのスマホで最高級のサウンド体験を始められるのは、非常に大きな安心材料になるのではないでしょうか。もちろん、より高品質なDACやアンプにステップアップすれば、その解像度はさらに引き出されるはず。拡張性の高さを維持しつつ、使い勝手の良さを極限まで高めた素晴らしいアップデートですね。
| スペック項目 | 99 Classics(初代) | 99 Classics 2nd GEN | 技術的なメリット |
|---|---|---|---|
| インピーダンス | 32 Ω | 16 Ω | スマホ等の低電圧デバイスでの駆動力が向上 |
| ソケット径 | 約5 mm | 7 mm | 汎用的な他社製ケーブルが使用可能に |
| イヤーパッド | 標準的な厚み | 肉厚・低反発フォーム | 装着感の向上と密閉性の強化 |
装着感が劇的に向上した新しいイヤーパッド

どれほど音が良くても、装着感が悪いと音楽に没頭することはできません。その点、99 CLASSICS 2nd GENにおけるイヤーパッドの刷新は、非常にインパクトのある改善点です。第2世代では、パッドの厚みが大幅に増し、よりソフトな質感のPUレザーと高品質な低反発フォームが採用されました。初代モデルでは、耳の大きな方が装着した際に「耳の端がドライバーの保護面に触れてしまい、長時間使うと痛くなる」という意見もあったようですが、今回の新設計によって耳を完全に、そして深く包み込むサーカムオーラル(アラウンドイヤー)形状が追求されています。これにより、圧迫感が分散され、長時間のリスニングでも疲れにくい快適な装着感を実現しています。
さらに興味深いのが、イヤーパッドの固定メカニズムの変化です。従来のイヤーカップに被せるような方式から、プラスチック製のベースプレートを用いた「クリップイン・メカニズム」へと変更されました。これは単にユーザーがパッドを交換しやすくするための改良だけではありません。パッドとウッドカップをより強固に密着させることで、音響的な「シール(密閉)」効果を高める役割も果たしています。密閉型ヘッドホンにとって、パッドからの音漏れは低域の量感不足や解像度の低下に直結するため、この改良は音質の安定性にも大きく寄与しているわけですね。
スプリングスチールのヘッドバンドが提供する側圧(クランプ力)についても、この新しい肉厚パッドに合わせて微調整が行われているようです。しっかりとしたホールド感を維持しつつも、顔のラインに沿って優しくフィットするため、眼鏡をかけている方でも隙間ができにくく、音楽に集中できる環境を整えてくれます。ユーザーからの細かなフィードバックを拾い上げ、物理的な快適性と音響的な整合性を高いレベルで両立させた、まさに「10年分の進化」を感じさせるポイントの一つですね。
付属のUSB-CドングルDACによる高音質体験
今のスマートフォンの主流はイヤホンジャックがないモデルです。お気に入りの有線ヘッドホンを使おうとすると、別途変換アダプタやDACを用意しなければならないのが少し面倒なところですよね。99 CLASSICS 2nd GENは、そうした現代のユーザー環境を先回りして、高品質な「USB-C to 3.5mm DAC/AMPドングル」を標準でパッケージに同梱しています。これが単なる付属品の枠を超えて、Meze Audioが自社製品のポテンシャルを最大限に引き出すために選定・チューニングしたものであるという点に、メーカーの並々ならぬ気合を感じます。
このドングルDACは、スマホ内部のオーディオ回路を通さずにデジタル信号を直接受け取り、高品質なアナログ信号に変換してくれます。16Ωという低インピーダンス設計の2nd GENと組み合わせることで、ノイズを極限まで抑えつつ、ダイナミックで広がりのあるサウンドを手軽に楽しむことができるんです。PCやタブレット、そして最新のiPhoneやAndroidデバイスにそのまま繋ぐだけで、そこはもうプロ仕様のオーディオ空間。追加の機材選びに迷うことなく、箱を開けた瞬間に最高の音響環境が手に入るというのは、初心者の方にとっても大きなメリットですよね。
さらに、ポータブル派のユーザーにとっても、この小型ドングルは非常にありがたい存在です。重たいポータブルアンプを持ち歩かなくても、この小さなドングル一つで2nd GENの持つ「解像度の高い低域」や「抜けの良い高域」をしっかりと鳴らしきることができます。通勤や旅行先、カフェでの作業中など、あらゆるシーンで手軽に高音質を持ち出せる。この付属品の存在は、99 CLASSICS 2nd GENを単なる室内用の鑑賞機ではなく、生活のあらゆる場面に寄り添う万能なヘッドホンへと昇華させています。
99 CLASSICS 2nd GENとMeze Audio製品の比較

ここからは、拡張性の向上や他のモデルとの違いについて深く掘り下げていきます。自分にぴったりの一台を見極めるためのヒントを整理しました。
7mm径ソケット採用でリケーブルの互換性が向上
オーディオ好きにとって、ケーブルを交換して音質の変化を楽しむ「リケーブル」は大きな醍醐味の一つです。しかし、初代99 Classicsには「ケーブル挿入口が狭すぎて、社外製のケーブルがほとんど刺さらない」という悩ましい仕様がありました。お気に入りのケーブルを使おうとしても、プラグのハウジングがウッドカップの穴に干渉してしまい、泣く泣く断念した方も多かったはず。2nd GENではこの点が見直され、入力ソケットの径が7mmへと拡大されました。この「わずかな、しかし決定的な2mmの差」が、ユーザーに大きな自由をもたらしています。
径が7mmになったことで、市場に出回っている一般的な3.5mmプラグを採用したアップグレードケーブルの多くが、加工なしでそのまま使えるようになりました。例えば、人気のあるHart Audio Cablesなどのサードパーティ製ケーブルも、ストレスなく接続可能です。自分の好みに合わせて、中高域をより鮮明にしたいなら純銀線、低域の厚みを増したいなら高純度銅線……といった具合に、ケーブル選びの楽しみが劇的に広がりました。自分だけの理想の音を追求するための「土台」が、このソケット径の拡大によってようやく整ったといえますね。
また、万が一の断線時にも、純正品だけでなく汎用的なケーブルを代用できる安心感は、長く使い続ける上で非常に重要です。高級ヘッドホンは、一度買えば何年も連れ添う相棒になります。こうしてメンテナンスやカスタムのハードルを下げてくれる改良は、ユーザーにとって非常に誠実なアップデートだと感じます。まずは標準ケーブルでMezeの意図した音を楽しみ、その後は無限に広がるリケーブルの世界で自分好みの音を探求する。そんな楽しみ方ができるようになったのは、2nd GENの隠れた、しかし最大の魅力かもしれません。
バランス接続対応ケーブルで解像度を追求する
さらに一歩踏み込んだ音質向上を目指すなら、ぜひ検討してほしいのが「バランス接続」です。99 CLASSICS 2nd GENの本体側は左右独立した3.5mmモノラル端子(TS)を採用しており、内部配線もバランス駆動に対応した設計になっています。標準の3.5mmプラグのケーブルを、4.4mmや2.5mm端子のバランスケーブルに付け替えて、対応するDAPやDACに接続する。これだけで、音の世界はさらに一段階上のステージへと進みます。
バランス接続の最大の理論的メリットは、左右の信号が混ざり合う「クロストーク」を劇的に低減できることです。これにより、左右のセパレーション(分離感)が向上し、音場がより広く、立体的に展開されるようになります。一つひとつの楽器の輪郭がより明瞭になり、音が重なり合うような複雑なオーケストラやジャズのライブ音源でも、個々の演奏が濁ることなくピンポイントで配置される様子を体感できるはずです。2nd GENの進化した解像度を、このバランス接続によってさらに解き放つことができるわけですね。
最近は、エントリークラスのポータブルプレーヤーでもバランス出力を備えているものが増えています。リケーブルを単なる「見た目の変更」ではなく「音響性能のアップグレード」として楽しむ。そんなオーディオの奥深さを、このヘッドホンは教えてくれます。まずは標準の状態でそのポテンシャルの高さを味わい、音楽の好みがはっきりしてきた頃にバランス接続に挑戦してみる。そんな段階的なステップアップを許容してくれる懐の深さも、この名機の第2世代ならではの特権ですね。
バランス接続の具体的なメリットや、自分の持っている機器が対応しているかどうかを確認したい方は、こちらの解説記事も併せてご覧ください。
99 Neoや109 Proとの決定的な違いを解説
Meze Audioのラインナップには、同じ「99」の名を冠する「99 Neo」や、上位モデルの「109 Pro」があり、どれを選ぶべきか迷っている方もいるでしょう。まず、弟分にあたる99 Neoとの最大の違いはイヤーカップの材質です。NeoはABS樹脂(プラスチック)を採用しており、木材に比べて共振が強く出る傾向があるため、より低域が強調された「ドンシャリ寄り」の元気なサウンドキャラクターになります。一方で、Classics 2nd GENはウォールナット材による自然な減衰があるため、音が刺さりにくく、よりオーガニックで滑らかな質感を楽しむことができます。質感の高さと音の洗練度を求めるなら、やはりClassics 2nd GENに軍配が上がりますね。
次に上位モデルの109 Proですが、こちらは「開放型」という決定的な構造の違いがあります。109 Proはコンサートホールのような広大な音場と抜けの良さが魅力ですが、当然ながら音漏れも大きいため、使用場所を選びます。対して99 CLASSICS 2nd GENは密閉型ですので、家族がいるリビングや、外出先でも気兼ねなく使用できるのが強みです。興味深いことに、2nd GENの新しいチューニングは、109 Proのような「クリアで高解像度なサウンドシグネチャー」に近づけて設計されているため、密閉型の利便性を保ちつつ、上位モデルに近い透明感を味わえるという、非常にバランスの良い立ち位置にあります。
予算や使用環境に応じて選ぶのが定石ですが、「最初の一台」として、場所を選ばず、かつ質感にも妥協したくないという欲張りなニーズには、この2nd GENが最も適しているといえるでしょう。木製の温かみと、現代的な解像感。この両方を手の届きやすい価格帯で高いレベルで両立させているのが、99 CLASSICS 2nd GENの唯一無二の魅力です。
密閉型と開放型の使い分けや、それぞれの音質傾向についてより深く知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
吸音材で初代の音を再現する可変チューニング
第2世代になって「音がクリアになりすぎたのでは?」と心配されている初代ファンの方もいるかもしれません。あの「包み込まれるような低音の温もり」こそが99 Classicsだ、という意見もよく分かります。そんなユーザーの嗜好の多様性に応えるために、Meze Audioが用意したのが同梱の「音響吸収材(アコースティック・アブソーバー / フォームディスク)」です。これをイヤーパッドの内側に取り付けることで、物理的に音響特性を変化させることができる、非常に面白いギミックが搭載されているんです。
この吸音材は、高域成分を適度にダンピング(減衰)させるフィルターとして機能します。これを装着することで、2nd GENの持ち味である「輝きのある高域」がマイルドになり、相対的に低中域の厚みが強調された、初代99 Classicsを彷彿とさせるウォームでリラックスしたサウンドへとチューニングすることが可能なんです。一つのヘッドホンで、現代的なハイレゾ対応サウンドと、伝統的なMezeサウンドの二通りを楽しめるというのは、まさに10周年記念モデルにふさわしい贅沢な仕様ですよね。
ジャンルによって使い分けるのも楽しそうです。最新のポップスや打ち込み系の音楽なら、吸音材なしのクリアな設定で音の立ち上がりを楽しみ、昔のジャズやフォークソングをゆっくりと味わいたい時は、吸音材を入れて温かみのある音色に浸る。こうした「音を育てる楽しみ」や「カスタマイズする喜び」が標準で提供されている点は、ユーザーにとって非常に満足度が高いポイントになるはずです。自分の耳に最も馴染む音を、自分の手で見つけ出せる。そんなオーディオ本来の楽しさを、この2nd GENは再確認させてくれますね。
全部品交換可能で一生使える工芸品としての価値
高級オーディオ機器を手に入れる際、誰もが抱く不安が「故障した時に修理できるか」という点です。最近の多くのガジェットは、組み立てを簡略化するために強力な接着剤を多用しており、一箇所が壊れるとユニットごと交換、最悪の場合は修理不能で買い替え、ということが珍しくありません。しかし、Meze Audioはその逆をいきます。接着剤を一切使わず、すべての部品を精密なネジ止めだけで組み立てるという、驚くほどストイックな設計思想を貫いているんです。
これは「完全な保守性(Serviceability)」を実現するためです。ヘッドバンドのスプリング、ウッドカップ、ドライバー、ケーブルソケット、小さなネジ一本に至るまで、すべてのパーツが個別に交換可能な構造になっています。たとえ10年使い続けてヘッドバンドが傷んだり、うっかり落としてパーツが破損したりしても、その部分だけを修理・交換して使い続けることができる。これは、製品を単なる「消費される電化製品」ではなく、親から子へと受け継ぐことができる「工芸品」として捉えているからこその設計ですね。長く使い続けることで自分だけの歴史が刻まれていく、そんな楽しみ方ができるわけです。
こうした設計は、環境への配慮(サステナビリティ)という点でも非常に優れていますが、何より私たちユーザーにとって「一生モノの相棒」として迎え入れるための最大の安心材料になります。初期投資は決して安くはありませんが、修理しながら何十年も使い続けられることを考えれば、そのコストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。良いものを、手入れしながら大切に使い続ける。そんな、丁寧な暮らしのスタイルを大切にする方にこそ、この99 CLASSICS 2nd GENは最適な選択になるはずです。
なお、実際の修理やパーツ交換については、保証期間やサポート体制を含め、必ず国内正規代理店の最新情報を確認するようにしてください。正しいメンテナンスを行うことが、愛機をより長く快適に使い続けるための秘訣ですよ。
まとめ:Meze Audioの99 CLASSICS 2nd GENの魅力

ここまで、Meze Audioの99 CLASSICS 2nd GENの進化について、公表されているデータや構造面から詳しく見てきました。いかがでしたでしょうか?10年の歳月を経て登場したこの第2世代は、初代が確立した「ウッドヘッドホンのアイコン」としての美しさを守りながらも、音響性能、装着感、そして使い勝手のすべての面で、今の時代に合わせた「最適解」を提示してくれています。
16Ωへの低インピーダンス化によってスマホでも本来の音が鳴らせるようになり、ソケット径の拡大によってリケーブルの楽しみも広がりました。そして、全部品が交換可能という安心感は、このヘッドホンを一生の宝物にしてくれるはずです。2026年1月23日の日本発売が本当に楽しみですね。価格帯は5万円台後半から6万円台が予想されますが、その工芸品のような質感と、長く使える設計を考えれば、十分にその価値がある一台だと感じます。
もし、あなたが「はじめての高級オーディオ」として、時代を超えて愛せる相棒を探しているのなら、この2nd GENは間違いなく最有力候補になるでしょう。この美しい木製のカップから流れる、新しく、そしてどこか懐かしい響きを、ぜひ一度その耳で確かめてみてください。最終的な判断は、ぜひご自身の直感と好みを大切にして、最高のオーディオライフをスタートさせてくださいね!


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