エントリークラスのCDプレーヤーとして高い人気を誇るマランツのCD6007。購入を検討しているものの、実際の評判や具体的な音質について詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。また、CD6006との比較や、音質の要となるDAC変更の内容、そして気になる価格や中古市場の動向も気になるところです。この記事では、CD6007を最大限に活用するための関連アクセサリーの紹介から、失敗や後悔のないようにどこで買うのがおすすめかまで、あらゆる角度から徹底的に解説します。
- CD6007の具体的な性能と全体的な評判
- 旧モデルCD6006からの進化点と比較
- 新品および中古品を含めた最適な購入方法
- 音質をさらに向上させるための関連製品
エントリークラスの決定版マランツCD6007の全貌

- ユーザーが語るCD6007のリアルな評判
- 音楽を深く楽しむための高解像度な音質
- 音質の核となるDAC変更がもたらす進化
- 旧モデルCD6006との比較で見る進化点
- USB-A入力でハイレゾ音源を手軽に再生
CD6007の評判

マランツCD6007の評判を調べてみると、価格帯を大きく超えた音質と性能に対する高評価が数多く見受けられます。多くのユーザーが、そのクリアで情報量の多いサウンドを称賛しており、「今まで聴こえなかった音が聴こえるようになった」「音の立ち上がりが速く、キレが良い」といった声が寄せられています。特に、マランツ伝統の暖かみを持ちつつも、現代的な解像度の高さを両立させている点が、幅広い音楽ジャンルのファンから支持される理由のようです。
一方で、注意点として挙げられることもあります。例えば、リモコンの操作性やデザインについては、好みが分かれるという意見も見られます。また、上位機種と比較した場合、機能がシンプルである点を指摘する声もありますが、これは純粋にCD再生に特化した設計思想の裏返しとも考えられます。
したがって、CD6007は「高音質なCDプレーヤーを、できるだけコストを抑えて手に入れたい」と考えるユーザーにとって、非常に満足度の高い選択肢であると言えます。
音楽を深く楽しむための高解像度な音質
CD6007の音質は、一言で表すと「ニュートラルで見通しの良いサウンド」です。特定の音域を強調するのではなく、録音された音源を素直に再現する能力に長けています。このため、クラシックの繊細な弦楽器の響きから、ジャズの生々しいボーカル、ロックのパワフルなドラムまで、ジャンルを問わずに音楽の魅力を引き出してくれます。
この高品位な音質を実現しているのが、マランツ独自の高速アンプモジュール「HDAM-SA2」を搭載したフルディスクリート構成のアナログ出力回路です。一般的なオペアンプICを使用せず、厳選されたパーツで構成されたこの回路により、圧倒的なハイスピードと情報量を実現し、音の細やかなニュアンスまで忠実に描き出します。

安価なプレーヤーにありがちな、音がぼやけたり、特定の音が埋もれてしまったりすることが少なく、各楽器の位置関係が明確に分かるような立体的な音場表現も得意としています。音楽にじっくりと浸りたい方にとって、この音質は大きな魅力となるはずです。
音質の核となるDAC変更がもたらす進化

CD6007における最も大きな進化点の一つが、D/Aコンバーター(DAC)の変更です。前モデルのCD6006ではシーラスロジック社製のDACが採用されていましたが、CD6007では上位モデルでの採用実績が豊富な旭化成エレクトロニクス社製の高性能32bit DAC「AK4490EQ」へとアップグレードされました。
このDACの変更は、音質に大きな影響を与えています。AK4490EQは、高い処理能力と低歪性能を誇り、CDに記録されたデジタル信号を極めて正確にアナログ信号へと変換します。これにより、情報量が豊かで、より繊細な音の表現が可能になりました。
さらに、このDAC変更に伴い、新たに2種類のデジタルフィルター切り替え機能が搭載された点も特筆すべきです。フィルター1(スローロールオフ)は、自然な響きで奥行きのあるサウンドステージを、フィルター2(シャープロールオフ)は、より鮮明でキレのあるサウンドを実現します。これにより、ユーザーは自分の好みや聴く音楽のジャンルに合わせて音質を微調整できるようになりました。この機能は、自分だけの理想の音を追求する楽しみを提供してくれます。
旧モデルCD6006との比較で見る進化点

CD6007は、名機として評価の高かったCD6006をベースに、細部にわたるブラッシュアップが施されています。どこがどのように進化したのかを把握することは、CD6007の価値を理解する上で大切です。
前述の通り、最も大きな変更点はDACチップの変更(シーラスロジック製からAKM製「AK4490EQ」へ)ですが、他にも見逃せない進化点があります。一つは、フロントに搭載されたUSB-A入力で再生可能なファイル形式の拡充です。CD6006ではMP3、WMA、AACといった圧縮音源のみの対応でしたが、CD6007では最大5.6MHzのDSDや192kHz/24bitのFLAC、WAV、AIFFといったハイレゾ音源の再生に対応しました。これにより、CDだけでなく、PCやNASに保存した高音質な音楽ファイルも手軽に楽しめるようになっています。
また、ヘッドホン出力も改良されています。新たに「HDAM-SA2」型のバッファーアンプを追加し、3段階のゲイン切り替え機能を搭載しました。これにより、接続するヘッドホンのインピーダンスに合わせて最適な駆動力を得られ、ヘッドホンリスニングの質が大幅に向上しています。
これらの進化点をまとめた比較表は以下の通りです。
機能/スペック | Marantz CD6007 | Marantz CD6006 |
D/Aコンバーター | AKM AK4490EQ (32bit) | Cirrus Logic CS4398 |
デジタルフィルター | 2種類(切替可能) | 2種類(切替可能) |
USB-A入力対応 | DSD, FLAC, ALAC, WAV, AIFF | MP3, WMA, AAC |
ハイレゾ対応 | DSD: 5.6MHz, PCM: 192kHz/24bit | 非対応 |
ヘッドホンアンプ | HDAM-SA2搭載、ゲイン切替機能付 | オペアンプ+バッファー |
希望小売価格(発売時) | ¥68,750 (税込) | ¥52,800 (税込) |
このように、CD6007は単なるマイナーチェンジではなく、現代の多様なリスニングスタイルに対応するための正当な進化を遂げたモデルであることが分かります。
USB-A入力でハイレゾ音源を手軽に再生
CD6007が単なるCDプレーヤーに留まらない価値を持つ理由の一つが、フロントパネルに搭載されたUSB-A端子です。この端子にUSBメモリーを接続するだけで、CDを超える情報量を持つハイレゾ音源を手軽に再生することができます。
対応するファイル形式は非常に幅広く、DSD(2.8/5.6MHz)やFLAC、WAV、AIFF(最大192kHz/24bit)、そしてApple Lossless(最大96kHz/24bit)といった高品位なロスレス音源に対応しています。これにより、音楽配信サイトからダウンロードしたハイレゾファイルを、PCを介さずにオーディオシステムで直接再生することが可能になります。
操作もリモコンで簡単に行え、ディスプレイにはファイル名や曲名が表示されるため、使い勝手も良好です。CDという物理メディアを愛好する一方で、最新のデジタルファイルの利便性も享受したいというユーザーにとって、この機能は非常に魅力的です。CD6007一台で、過去の資産であるCDコレクションと、未来のスタンダードであるハイレゾファイルの両方を高音質で楽しめる点は、大きなアドバンテージと考えられます。
後悔しないためのマランツCD6007購入ガイド

このセクションでは、マランツCD6007の購入を具体的に検討している方へ向けて、価格情報からお得な購入方法、そして製品のポテンシャルを最大限に引き出すためのヒントを解説します。
- 最新の販売価格とコストパフォーマンス
- 中古品を探す際のメリットと注意点
- 結局どこで買うのがおすすめなのかを解説
- 本領発揮に必須のおすすめ関連アクセサリー
最新の販売価格とコストパフォーマンス
マランツCD6007の希望小売価格は68,750円(税込)ですが、実際の販売価格は市場の動向によって変動します。2025年現在の新品実売価格を調査すると、おおむね44,000円から50,000円前後で推移していることが多いようです。この価格で、上位機種譲りのDACやマランツ独自の高音質技術「HDAM-SA2」を搭載し、さらにハイレゾファイル再生にも対応している点を考慮すると、コストパフォーマンスは極めて高いと言えます。


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同価格帯には様々なCDプレーヤーが存在しますが、CD6007ほどオーディオ専門ブランドとしての確かな技術背景と、実際のユーザーからの高い評価を両立しているモデルは多くありません。初めて本格的なCDプレーヤーを購入する方から、サブシステム用のプレーヤーを探しているベテランのオーディオファンまで、幅広い層におすすめできる一台です。
価格が変動することもあるため、購入を検討する際は、複数のオンラインストアや家電量販店の価格を比較することをおすすめします。
中古品を探す際のメリットと注意点


新品での購入が難しい場合や、少しでも予算を抑えたい場合には、中古品を探すという選択肢があります。最大のメリットは、何と言っても価格です。状態にもよりますが、新品価格の6割から8割程度の価格、おおよそ30,000円台から40,000円程度で見つけることも可能です。
しかし、中古品には注意すべき点もいくつか存在します。
保証の有無
個人間の売買や一部の中古販売店では、メーカー保証が受けられません。購入後に不具合が発生した場合、修理費用が自己負担となるリスクがあります。オーディオ専門店の中古品であれば、店舗独自の保証が付いている場合もあるため、購入前によく確認することが大切です。
CDドライブの消耗
CDプレーヤーの心臓部であるピックアップレンズや駆動メカニズムは、使用に伴い消耗します。特に使用頻度が高かった個体の場合、音飛びや読み取りエラーが発生しやすくなっている可能性があります。可能であれば、購入前に動作確認をさせてもらうのが理想です。
付属品の欠品
リモコン、電源ケーブル、取扱説明書といった付属品が揃っているかどうかも確認が必要です。特に専用リモコンがないと操作が著しく不便になるため、欠品している場合は別途入手可能かどうかも調べておくと良いでしょう。
これらの点を踏まえ、信頼できるオーディオ専門店や、出品者の評価が高いオンラインマーケットプレイスを選ぶことが、中古品で失敗しないための鍵となります。
結局どこで買うのがおすすめなのかを解説
マランツCD6007を購入する際、どこで買うのが最適かは、購入者が何を重視するかによって異なります。主な購入先として考えられるのは、「オーディオ専門店」「大手家電量販店」「オンラインストア」の3つです。
オーディオ専門店
専門知識が豊富なスタッフからアドバイスを受けながら、場合によっては実際に試聴して購入できるのが最大のメリットです。アンプやスピーカーとの相性について相談できるため、システム全体での音作りを考えている方におすすめです。価格面ではオンラインストアに及ばないこともありますが、アフターサポートの手厚さも魅力です。
大手家電量販店
ポイント還元制度を活用できる点が大きなメリットです。貯まったポイントで関連アクセサリーを購入するなど、実質的な価格を抑えることが可能です。在庫も豊富な場合が多く、すぐに手に入れたい場合に適しています。
オンラインストア
多くの場合、最も安価に購入できるのがオンラインストアです。価格比較サイトなどを利用して最安値を探しやすく、自宅まで届けてくれる手軽さも魅力です。ただし、試聴や専門的な相談はできないため、製品についてある程度の知識があり、価格を最優先したい方向けの選択肢と言えます。
要するに、専門的なアドバイスや試聴を重視するならオーディオ専門店、ポイント還元や入手のしやすさを求めるなら大手家電量販店、そして価格を最優先するならオンラインストア、というように、ご自身の優先順位に合わせて購入先を選ぶのが賢明な方法です。
本領発揮に必須のおすすめ関連アクセサリー
マランツCD6007は単体でも優れた性能を発揮しますが、いくつかの関連アクセサリーを見直すことで、そのポテンシャルをさらに引き出すことが可能です。ここでは、特に音質向上に効果的なアクセサリーをいくつか紹介します。
RCAケーブル


CDプレーヤーとアンプを接続するRCAケーブルは、音の伝送品質を左右する重要な要素です。付属のケーブルから、より導体の質が高いものや、シールド性能が優れたものに交換するだけで、音の透明感や情報量が向上することが期待できます。数千円クラスの製品から試してみるだけでも、変化を感じられるはずです。
電源ケーブル


オーディオ機器は電源の質に大きく影響を受けます。付属の電源ケーブルから、より高品質なオーディオグレードの製品に交換することで、ノイズが低減され、S/N比が向上します。結果として、サウンドステージがより静かになり、一つ一つの音がより明確に聴こえるようになります。


インシュレーター


インシュレーターは、機器の足の下に設置して、外部からの振動や、機器自体が発する微細な振動を効果的に処理するためのアクセサリーです。CDプレーヤーは振動に敏感なため、インシュレーターを使用することで読み取り精度が向上し、音の濁りが取れてクリアさが増す効果が期待できます。
これらのアクセサリーは、一度にすべてを導入する必要はありません。まずはRCAケーブルから、というように一つずつ試してみて、音の変化を楽しむのもオーディオの醍醐味の一つです。
まとめ:今こそマランツCD6007が買いな理由
この記事では、マランツCD6007について、評判や音質から購入方法に至るまで、あらゆる角度から解説してきました。最後に、本記事の要点をまとめます。
- CD6007は価格を超えた高音質でユーザーからの評判が非常に高い
- 音質はニュートラルで解像度が高くジャンルを選ばない
- マランツ独自の高音質回路「HDAM-SA2」を搭載している
- 音質の要であるDACが上位機採用の「AK4490EQ」に進化した
- DAC変更に伴い好みに応じて選べるデジタルフィルターを搭載
- 旧モデルCD6006との比較では特にUSB入力の機能が向上した
- USB-A端子からDSDなどのハイレゾファイルを手軽に再生できる
- 新品の実売価格は4万円台から5万円台でコストパフォーマンスが高い
- 中古品は3万円台から入手可能だが保証や状態の確認が大切
- 購入先は価格やサポートなど重視する点で選ぶのがおすすめ
- オーディオ専門店では試聴や専門的な相談が可能
- 大手家電量販店はポイント還元が魅力
- オンラインストアは価格競争力で優位に立つ
- RCAケーブルや電源ケーブルの交換でさらなる音質向上が期待できる
- インシュレーターの使用で振動を抑え読み取り精度を高められる
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