かんりにんです。
「Bose QuietComfort Earbudsって良さそうだけど、1.5万円前後ならもっとスペックの高いイヤホンもあるし、本当に買って大丈夫?」と迷っている方も多いと思います。
僕はiPhoneからGalaxy Z Fold 7に乗り換えたのをきっかけにイヤホンを見直し、Soundcore Liberty 5やJBL LIVE BUDS 4などを試聴したうえで、Bose QuietComfort Earbudsの2024年モデルをe☆イヤホンの中古ランクA品として12,500円で購入しました。
約2週間使ったレビューの結論は、解像度やスペックで一番ではないけれど、低音の気持ちよさと強力なノイズキャンセリングで「一番音楽を聴きたくなるイヤホン」だったということ。AirPods Pro 2や試聴した機種との比較も交えて、正直に書いていきます。
- Bose QuietComfort Earbuds(2024)の音の特徴と向いている人
- AirPods Pro 2からGalaxyに乗り換えて感じた音の変化とコーデックの話
- Liberty 5・JBL LIVE BUDS 4・EarFun・Ultraと聴き比べた感想
- 中古12,500円で買ってよかったか、中古購入時のチェックポイント
Bose QuietComfort Earbudsレビューの結論

先に結論を書いておきます。スペックや解像度だけで考えれば、Bose QuietComfort Earbudsが絶対に一番というわけではありません。でも、今回いくつも聴き比べたなかで、一番「このイヤホンで音楽を聴きたい」と思ったのがBOSEでした。まずは製品の基本スペックと、僕が買った個体の情報から整理します。
| 項目 | Bose QuietComfort Earbuds(2024年モデル) |
|---|---|
| 国内発売日 | 2024年10月10日 |
| メーカー価格(税込) | 26,400円(Bose公式・記事執筆時点) |
| 僕の購入価格 | 12,500円(e☆イヤホン 中古ランクA・付属品完備) |
| 対応コーデック | SBC / AAC |
| 再生時間 | イヤホン単体 最大8.5時間/ケース併用 最大31.5時間 |
| ノイズキャンセリング | クワイエット/アウェア(外音取り込み)/オフ |
| マルチポイント | 対応 |
| Google Fast Pair | 対応(対応Android端末) |
| ワイヤレス充電 | 対応 |
| 防水性能 | IPX4 |
| 装着パーツ | イヤーチップ・スタビリティバンド各S/M/L(9通りの組み合わせ) |
(出典:Bose公式サイト QuietComfort Earbuds)※価格は記事執筆時点のものです。最新の価格は各ショップでご確認ください。
名前がややこしいので補足しておくと、今回のモデルはBose公式では単に「QuietComfort Earbuds」という名前で、価格.comなど一部のショップでは「第2世代」と表記されています。2022年発売の「QuietComfort Earbuds II」や、2020年発売の初代「QuietComfort Earbuds」とは別のモデルなので、中古で探すときは発売年(2024年)を確認しておくと安心です。
解像度よりグルーヴ感で聴かせるイヤホン
QuietComfort Earbudsを2週間ほど使ってみて、一番気に入っているのは低域です。低音の量が多いというより、音圧が気持ちいい。キックやベースが入ってきたときに、しっかり音が前に出てきます。
さらに高音域には少しツヤっぽさがあって、ボーカルや楽器が無機質にならないんですよね。めちゃくちゃ細かい音まで分離して「ここでこんな小さい音が鳴ってたんだ」と分析させてくるタイプではありません。それよりも、曲全体をひとまとまりにして気持ちよく聴かせてくれる感じです。言葉にすると、解像度よりグルーヴ感。僕の耳にはそんなイヤホンに感じました。
もちろん、完全ワイヤレスイヤホンとして見れば解像感も十分高いです。ただ、じっくり座って一音一音を聴くなら、僕は今でも有線イヤホン+DAP(いまの愛機はHiby R6 IIIとUniqueMelody Maslow)を選びます。小さな音の残響や楽器の位置、音の奥行きといった部分は、やっぱり完全ワイヤレスではまだ敵わないと思っています。
でも、普段はそうじゃないですからね。通勤だったり、歩きながらだったり、カフェで作業しながらだったり。ポケットからケースを出して耳に入れれば、すぐ音楽が流れる。ケーブルもなく、スマホはバッグに入れたままでいいし、ANCまで効く。完全ワイヤレスイヤホンは「そこそこ良い音を、めちゃくちゃ楽に楽しめる」道具で、その中でQuietComfort Earbudsは、僕にとってかなり音楽を楽しく聴かせてくれるイヤホンでした。
有線とワイヤレスの音の違いについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
有線とワイヤレスイヤホン、音質の違いはどれくらい?初心者が後悔しない選び方
おすすめな人・おすすめしない人
2週間使った実感から、向いている人と向いていない人を整理するとこんな感じです。
| おすすめな人 | おすすめしない人 |
|---|---|
| 低音の音圧が好きで、ノリよく音楽を聴きたい | とにかく解像度・分離感を最優先したい |
| ボーカルや高域に少し艶っぽさが欲しい | 外音取り込みの自然さを重視する(AirPods Pro 2の方が上) |
| ノイズキャンセリングを重視したい | LDACなど高ビットレートのコーデックが必須 |
| スペック表より、聴いたときの気持ちよさで選びたい | Web会議や通話がメイン用途(僕はまだ未検証) |
| 1万円台前半でBOSEを試してみたい(中古) | バッテリーの劣化リスクを一切取りたくない(中古) |
ポイントは、QuietComfort Earbudsは全項目で一番のイヤホンではないということです。JBLの方が解像感は高いし、Ultraの方がボーカルはクリア。AirPods Pro 2の方が外音取り込みは自然で、Liberty 5の方が機能は万能です。
それでも、イヤホンを耳に入れて好きな曲を再生したときに「これでいいじゃん」と思えるんですよね。低域が気持ちよく鳴って、高域には少し艶がある。ANCで周りの音がスッと遠ざかって、そのまま音楽の中に入っていける。この感覚に価値を感じる人なら、満足度はかなり高いと思います。
逆に、数字で比べて一番優秀なものを選びたい人や、1台で仕事も通話も全部こなしたい人には、ほかに合理的な選択肢があります。そのあたりは後半の比較で詳しく書いていきます。
AirPods Pro 2からBOSEに乗り換えた理由

僕はここ5年以上、iPhone・MacBook・iPad・Apple Watch・AirPods Proと、Apple製品に囲まれて生活していました。ところがiPhoneにちょっと飽きてしまい、折りたたみスマホを一度使ってみたかったこともあってGalaxy Z Fold 7へ。誤解のないように書いておくと、AirPods Pro 2の音が悪かったから買い替えたわけではありません。きっかけはあくまでスマホの乗り換えです。GalaxyにしたことでAirPods Pro 2の聴こえ方が変わり、そこからコーデックについても考えさせられました。
GalaxyでAirPods Pro 2の音が変わった
iPhoneと組み合わせて使うAirPods Pro 2は、正直かなり音が良いと思っています。全体のバランスがいいし、解像感もある。ボーカルも綺麗で、音の繋がりにも違和感がありません。ノイズキャンセリングも優秀で、外音取り込みについてはいまだにトップクラスだと感じます。

純粋な音質だけで比べると、iPhoneとの組み合わせなら、僕はAirPods Pro 2の方が音質は良いと感じます。BOSEの方が明確に好きなのは低域で、厚みと音圧はBOSEの方が気持ちいい。ただトータルの完成度では、iPhone+AirPods Pro 2はかなり優秀です。
AirPods Pro 2はAndroidでも普通のBluetoothイヤホンとして使えるので、Galaxy Z Fold 7に変えてからもしばらくはそのまま使っていました。でも、なんとなく音が気になる。僕の感覚では、iPhoneで使っていたときより、Galaxy Z Fold 7と接続したときの方が音質が落ちたように感じたんです。
もちろん測定したわけではなく、完全に僕が耳で聴いて感じた話です。ただ、一度「あれ、こんな音だったっけ?」と思ってしまうと気になるものですよね。それならせっかくAppleのエコシステムから離れたんだし、イヤホンも変えてみるか。しかも今回は便利さだけではなく「音楽を聴いていて楽しいイヤホンが欲しい」と思いました。
ちなみにAirPods Pro 2は、2025年9月に後継のAirPods Pro 3が発売されています。iPhoneを使い続けているなら、今あるAirPods Pro 2をそのまま使うか、買い替えるならAirPods Pro 3を検討するのが素直な選び方だと思います。僕もiPhoneのままだったら、今回イヤホンを買い替えていなかった可能性が高いです。
AAC接続でもBOSEは楽しく聴ける
コーデックというのは、Bluetoothで音楽を送るときのデータの圧縮方式のことです。Galaxy Z Fold 7とAirPods Pro 2を接続すると、コーデックはAACになります。AAC自体はApple専用のコーデックではなく、Androidでも普通に使われている規格です。ただ、AirPodsは当然ながらiPhoneを含むApple製品との組み合わせを前提に作られています。僕がGalaxyで音の変化を感じたのが、端末側のAAC実装の違いなのか、それ以外の処理なのかは分かりません。なので「AndroidのAACは音が悪い」とまで言うつもりはないです。
面白いのは、QuietComfort EarbudsもGalaxy Z Fold 7との接続はAACだったことです。最近のAndroid向けイヤホンを見ると、LDAC(ソニーが開発した、AACより多くのデータを送れる高音質コーデック)対応が普通に並んでいるので、「Galaxyを使うならLDAC対応イヤホンの方が良くない?」と思う人もいるはず。実際、僕も最初はそう思っていました。
でも聴いてみると、BOSEのAAC接続で特に不満はありませんでした。低域はしっかり厚いし、高音域にも艶がある。曲を聴いていて「AACだから損してるな」と感じることも今のところありません。AirPods Pro 2もBOSEも、Galaxyとの組み合わせでは同じAAC。それなのに僕には聴こえ方がまったく違いました。
もちろんコーデックも音質を決める要素の一つで、高ビットレートのコーデックに意味がないとは思いません。ただ、イヤホン自体のチューニングやDAC、DSP、端末との組み合わせなど、最終的な音には色々な要素が絡んでいます。今回色々試聴してみて、コーデックのロゴだけ見てイヤホンを選ぶのは違うなと感じました。少なくとも僕の場合、GalaxyだからLDAC対応機を選ばなきゃ、とはなりませんでした。
Bluetoothコーデックの新しい流れについては、こちらの記事も参考になると思います。
予算1.5万円前後のイヤホンと聴き比べ

最初からBOSEを買うつもりだったわけではありません。予算はだいたい15,000円前後で、この価格帯は今かなりの激戦区です。候補として最初に考えていたのはSoundcore Liberty 5やJBL LIVE BEAM 3でしたが、LIVE BEAM 3は試聴できなかったので、代わりにJBL LIVE BUDS 4を聴きました。さらにEarFun Air Pro 4+と、「無印を買うくらいならUltraの方がいいんじゃない?」という疑問を確かめるためにQuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)とも比較しています。ここからは完全に僕の耳で聴いた感想です。
| 機種 | 参考価格(税込) | 主な対応コーデック | 再生時間(単体) | 僕の印象 |
|---|---|---|---|---|
| Bose QuietComfort Earbuds(2024) | 26,400円(中古12,500円で購入) | SBC / AAC | 最大8.5時間 | 低域の音圧と高域の艶。一番「聴きたくなる」音 |
| Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代) | 39,600円 | SBC / AAC / aptX Adaptive | 最大6時間(イマーシブオーディオ使用時 最大4時間) | 中音域がクリア。ANC差は音楽再生中だと僅か |
| JBL LIVE BUDS 4 | 27,500円(JBL直販) | SBC / AAC / LDAC / LC3 | 最大約10時間 | 解像感は今回の中で上位。画面付きケースが楽しい |
| Soundcore Liberty 5 | 14,990円 | SBC / AAC / LDAC | 最大12時間(ANCオフ時) | ドンシャリ寄り。機能全部入りの優等生 |
| EarFun Air Pro 4+ | 13,990円 | LDAC / aptX Adaptive・Lossless / LC3 ほか | — | ANCは効くが解像感と外音取り込みが惜しい |
※価格はメーカー公式・直販の記事執筆時点の情報です。実売価格は変動するため、最新の価格は各ショップでご確認ください。
JBL LIVE BUDS 4との比較
まずJBL LIVE BUDS 4。これはかなり良かったです。純粋な解像感だけで言えば、QuietComfort EarbudsよりLIVE BUDS 4の方が上だと感じました。音の輪郭がはっきりしていてメリハリもあり、楽器一つ一つの音を追いかけやすい。「高解像度」という言葉から想像する音には、JBLの方が近いと思います。

ただ、何回か切り替えながら聴いていると、僕はBOSEに戻りたくなりました。理由は低音と高音です。低域はBOSEの方が明確に好みで、ベースやキックが入ってきたときの押し出しが強い。JBLにも低音はしっかりありますが、JBLが音を綺麗に整理して見せてくれる感じだとすれば、BOSEは曲全体を身体に乗せてくる感じです。ロックやポップス、ダンスミュージックを聴いていると、この違いが結構楽しいんですよね。
高音域についてもBOSEの方が好きでした。JBLはスッキリしていて明瞭、BOSEはそこに少し艶が乗る感じ。解像度やメリハリを基準に点数を付けるなら、LIVE BUDS 4の方が高得点になる人も多いと思います。ただ僕の場合、「どっちで一曲最後まで聴きたい?」となるとBOSEでした。
一方で、所有して触る楽しさはJBLにあります。ケースに画面が付いていて、これが普通に面白い。イヤホンケース自体が一つのガジェットになっています。BOSEのケースは本当にただイヤホンを入れて充電するケースです。笑 ノイズキャンセリングは、無音で比較すると周囲の環境音がスッと引いていく感じがBOSEの方が強かったです。音楽を流せばJBLでも全然困りませんが、ANC性能を重視するなら僕はBOSEを選びます。今回は、ガジェットとしての面白さより音を聴いたときにテンションが上がる方を取りました。

Soundcore Liberty 5との比較
Soundcore Liberty 5もかなり迷いました。というか、合理的に考えればこれでいいんじゃないかと思います。LDAC対応、ANC、最大48時間再生(ケース込み・ANCオフ時)まで揃っていて、スペック表だけならBOSEを選ぶ理由はあまりありません。

第一印象は、ザ・ドンシャリ。低音と高音がしっかり出ていて、中音域は少し引っ込んでいるように感じました。ただ、Soundcoreはイコライザーをかなり細かく触れるので、中音域を少し上げてやれば普通に良い感じになります。BOSEやJBLと切り替えながら聴くと解像感は少し劣るかなという印象でしたが、本当にめっちゃ注意して聴かないと分からないレベルです。電車の中でSpotifyを流しながら「今のギターの余韻の分離感が…」とか毎回考えるわけではないですからね。
むしろ、スマホにも会社のPCにもつなぐ、Web会議にも使う、通勤でも動画でも音楽でも使う、という使い方ならLiberty 5を買っておけば間違いないと思います。機能も充実していて価格も抑えめ。めちゃくちゃ優等生です。
じゃあなぜ僕は買わなかったのか。すごく感覚的な理由です。Ankerというブランドに対して、僕の中でどうしても「便利なガジェットメーカー」というイメージが強かった。充電器やモバイルバッテリーではめちゃくちゃお世話になっています。でも今回は、便利なイヤホンというより音楽を聴きたくなるイヤホンが欲しかった。Liberty 5を耳に入れても、あまりテンションが上がらなかったんですよね。音質や機能ではなく、最終的に欲しくなるかどうか。これもオーディオ選びでは結構大事なんじゃないかなと思います。
EarFun Air Pro 4+との比較
もう一台、EarFun Air Pro 4+も聴きました。LDACにaptX Adaptive・aptX Lossless、LC3まで対応していて、主要なコーデックはほぼ網羅。イコライザーもめちゃくちゃ細かく調整できて、価格も安い。スペック表だけ見ると「これでよくない?」となるタイプのイヤホンで、ガジェットとして触っている分にはかなり面白いと思います。

ただ、音を聴いたときに僕は候補から外しました。解像感はLiberty 5より一段落ちる印象で、音の輪郭が少し粗いというか、わずかにザラついて聞こえるイメージです。値段を考えれば十分な音で、単体で聴いたら「普通に良いじゃん」となる人も多いはず。でもBOSE、JBL、Liberty 5と続けて聴くと、「あ、ちょっと情報量減ったな」という感覚がありました。
さらに気になったのが外音取り込みです。僕の感覚では「ちょっと普段使いしたくないかな」というレベルで、周囲の音を取り込んではくれるものの自然さが足りない。AirPods Pro 2やBOSEと比べると違和感が大きく、付けたまま人と話す用途では結構気になりました。ノイズキャンセリングは逆にかなり頑張っていて普通にしっかり効きますが、Liberty 5の方が一枚上かなという印象です。
EQで音色は変えられても、そもそもの解像感までは大きく変わらない。なので新品にこだわる、対応コーデックを色々試したい、EQで遊びたい、とにかく安く機能をたくさん欲しい、という人ならEarFunは面白い選択肢です。でもこの価格帯まで含めて考えるなら、状態の良い中古のQuietComfort Earbudsが1万円台前半で見つかる場合、僕はそっちをおすすめしたいです。
QuietComfort Ultra Earbudsとの比較
BOSEを買うなら、上位モデルのQuietComfort Ultra Earbuds(2025年発売の第2世代)も当然気になります。聴き比べた結論は、Ultraの方が優れている部分は確かにある。でも僕には無印で十分でした。

一番違いを感じたのは中音域です。Ultraの方が中音域の解像感と出力が良い印象で、特にボーカルは無印より少し前に出てきて、声の輪郭もクリアに感じます。ボーカルをしっかり聴きたい人ならUltraの方が好きだと思います。ただ、無印がクリアじゃないかと言われれば全然そんなことはなく、むしろ僕は無印の方がボーカルや高音域に少し艶を感じて、そっちの方が好きでした。以前の僕なら「解像度が高いUltraの方がいい」となっていた気がします。
Ultraの目玉機能であるイマーシブオーディオも試しました。イヤホンの中で鳴っていた音が頭の外側にスッと広がって、音場が一気に広くなったように感じます。初めて聴くと普通にすごいし、「こんなことできるんだ」という感動もありました。ただ、しばらく聴いていると、音が広がる代わりに自分と音楽との間に少し距離が生まれる感じがしたんですよね。BOSEの低音に包まれて、近い距離でノリよく聴きたい僕には、通常のステレオ再生の方が好みでした。
もう一つ気になったのがバッテリーです。Ultraの連続再生時間は最大6時間で、イマーシブオーディオを使うと最大4時間まで短くなります。無印は最大8.5時間。せっかくUltraを買うならイマーシブオーディオも使いたくなるけど、使うとバッテリーが減る。毎日持ち歩く道具として考えると、ここは無印の方が使いやすいと感じました。
ノイズキャンセリングは、正直ほぼ変わらんというのが僕の印象です。静かな場所で集中して比べると中高音域はUltraの方が少し良く消している気はしますが、音楽を再生したらもうほとんど分かりません。「Ultraにしたら別世界」という差ではなかったです。中音域のクリアさ、イマーシブオーディオ、上位モデルの所有感に魅力を感じるならUltra。BOSEらしい音を楽しみたい、バッテリー持ちも重視したい、コスパも大事、という人なら無印でいいと思います。僕は後者でした。
Bose QuietComfort Earbudsの使用感

ここからは、音質以外の部分を実際の使用感ベースで書いていきます。ノイズキャンセリング、装着感、ケースとアプリ、そしてBOSEを検討している人が特に気にしやすいGalaxyとの接続安定性です。まずは2週間時点での評価を表にまとめておきます。
| 項目 | 2週間使った評価 | AirPods Pro 2との比較 |
|---|---|---|
| ノイズキャンセリング | 低い環境音がかなり綺麗に消える | 音楽再生中はどちらも優秀。低域ノイズはBOSEが好印象 |
| 外音取り込み | 実用上は十分 | 自然さ・自分の声の聞こえ方はAirPods Pro 2が上 |
| 装着感 | 閉塞感は少なめ。固定力が高い | 僕の耳では長時間だと少し痛くなる |
| ケース | 写真より小さめ。軽いが質感はやや安っぽく、蓋に遊びがある | — |
| アプリ | EQ調整ができて動作は安定。ただし若干もっさり | — |
| 接続安定性 | 概ね安定。満員の地下鉄でも一瞬音が飛ぶ程度ですぐ復帰 | AirPods Pro 2ではこうした一瞬の途切れもなかった |
| マルチポイント | GalaxyとMacBookの2台で問題なし | Apple製品間の自動切り替えほどシームレスではない |
ノイズキャンセリングと外音取り込み
ノイズキャンセリングはかなり満足しています。特に空調音や車の走行音のような「ゴーッ」という低い環境音がかなり綺麗に消えます。人の声など中高音は多少残りますが、音楽を流してしまえばほぼ気になりません。先に書いた通り、JBL LIVE BUDS 4と比べてもBOSEの方が良いと感じましたし、Ultraとも音楽を流して使う範囲では差がほとんど分かりませんでした。電車やカフェで使うイヤホンとしてはかなり強く、1万円台前半の中古品として考えるとちょっと反則感があります。
一方で、外音取り込みはAirPods Pro 2の方が好きです。AirPods Pro 2はこの機能が本当に自然で、周囲の音だけでなく、付けたまま自分が話したときの声にも違和感がかなり少ない。BOSEも実用上は十分優秀なんですが、「イヤホンを付けていることを忘れる」レベルではAirPodsの方が上だと思います。
とはいえ、コンビニで店員さんと話す、駅のアナウンスを確認する、家族と少し話す、くらいならBOSEでも全く困りません。AirPods Pro 2より劣るからダメ、という話ではなく、十分使えるレベルです。Ultraの外音取り込みも試しましたが、どちらも実用十分で、ここはUltraのために予算を上げる理由にはなりませんでした。
装着感は閉塞感が少なめ、固定力は高い
QuietComfort Earbudsは装着方法がちょっと特徴的です。一般的なカナル型イヤホンのように、イヤーピースを耳の奥へグッと押し込んで固定するというより、イヤーチップに加えて「スタビリティバンド」と呼ばれるイヤーフィンのようなパーツで耳に固定します。イヤーチップとスタビリティバンドはそれぞれS/M/Lの3サイズがあり、組み合わせは9通りです。

そのため、ほかのカナル型イヤホンより閉塞感が少ないという評価をよく見かけます。実際、耳の奥に何かを押し込まれている感じは比較的少ないです。ただし僕の場合、一番小さいSサイズでも長時間付けていると少し耳が痛くなってきます。なので「BOSEなら装着感最高でずっと付けられる」とまでは言えませんでした。これは耳の形との相性が大きいと思うので、可能なら購入前に試着しておくのがおすすめです。
一方で固定力はかなり高く、歩いていて落ちそうになる感覚は全然ありません。スタビリティバンドでしっかり固定されるので、ワークアウトにも向いていそうです。実際に走ったりはしていないので断言はできませんが、少なくとも普段歩いて使っている範囲では、ズレる心配は感じていません。
ケースの質感とアプリの使い勝手
ケースについては、正直あまり褒められません。持ってみると軽くて、ちょっと安っぽい印象です。BOSEのロゴが入っていることで、なんとか見た目の格好をつけている感じがあります。蓋の剛性感もあまりなく、閉じた状態でも少しゆるくて、左右方向に遊びがあるのが気になりました。2万円台のイヤホンのケースとしては、もう少しカチッとしていてほしかったところです。

サイズは、写真で見ていたより実物の方が小さめに感じました。ただ、奥行きと厚みがあるので、ズボンのポケットに入れるとそれなりに存在感があります。ポケットに入れっぱなしで持ち歩きたい人は、ここは店頭で一度実物を見ておくと安心だと思います。僕は基本的にバッグに入れているので、今のところ大きな不満にはなっていません。

スマホアプリ(Bose QCEアプリ)は、イコライザーで音を調整できるのが嬉しいポイントです。BOSEの音は低域が気持ちいい反面、曲によっては少し調整したくなることもあるので、自分好みに寄せられるのはありがたい。動作も比較的安定していて、接続が切れたりアプリが落ちたりといった大きな不満は今のところありません。
ひとつ挙げるなら、動作が若干もっさりしていることです。画面の切り替えや設定の反映にワンテンポ待たされる感じがあります。とはいえ、イコライザーやノイズキャンセリングのモードは一度決めてしまえば頻繁に触るものではないので、使っていてストレスになるほどではありません。ケースとアプリをまとめると、「質感と機敏さは価格なり。でも実用上は困らない」というのが僕の評価です。
Galaxy Z Fold 7との接続安定性
接続安定性は、購入前に少し気になっていた部分です。BOSEのワイヤレスイヤホンについて調べていると、接続周りを気にしている口コミも見かけるからです。現時点ではGalaxy Z Fold 7と組み合わせて約2週間、基本的には問題なく使えています。ケースから取り出しても接続されない、片耳だけつながる、頻繁に切断される、といった大きな問題は今のところありません。
ただ、一度だけありました。コメダ珈琲で作業をしていたとき、一時的に音がブツブツ途切れたんです。ずっと続いたわけではなくその一回だけで、周囲のBluetooth機器が多かったのか、マルチポイント接続が影響したのかは分かりません。カフェで一度起きたので、人が多い駅や電車でどうなるかはちょっと気になっていました。
会社への通勤でも使っています。名古屋市営地下鉄の東山線で、通勤時間の栄駅周辺、つまりかなりの満員電車です。正直ここはかなり身構えていたんですが、意外なことに、聞くに耐えないレベルの接続不安定さはありませんでした。一時的に音が飛ぶ瞬間はあっても、すぐに戻ってきてくれます。音楽を聴いていて「またか」とイライラするような途切れ方ではなく、通勤で使う分には十分実用的だと感じました。
ただ、AirPods Pro 2ではこうした一時的な不安定さもなかったので、接続の強さはやっぱりAirPods Pro 2が一枚上です。ここはAirPodsの強いところですね。BOSEの評価としては「人が多い場所では一瞬音が飛ぶことがあるけど、すぐ復帰するので実用上は問題なし」。接続の口コミが気になって迷っている人には、少なくとも僕の環境ではそこまで心配しなくていい、と伝えたいです。
AirPodsから離れるとき、Apple製品間の自動切り替えがなくなるのは不便かもとも思いました。でも冷静に考えると、イヤホンを頻繁に切り替えていたのはiPhoneとMacBookくらいで、iPadでイヤホンを使うことはほとんどありません。QuietComfort Earbudsはマルチポイント接続ができるので、GalaxyとMacBookの両方につないで使っていて、今のところ全く困っていません。Apple製品同士ほどシームレスではないものの、2台同時につながってくれれば十分でした。会社のPCにも頻繁につないでWeb会議に使うなら、Liberty 5のような機種の方が便利かもしれません。
中古12,500円のBOSEは買って大丈夫?

QuietComfort Earbudsの新品は、Bose公式価格が26,400円。実売はもう少し安く、僕が見たときはe☆イヤホンの新品が約2万円、価格.comの最安は18,087円でした(2026年9月27日時点)。僕はe☆イヤホンの「中古の日」セールで、付属品完備のランクA品を12,500円で買いました。届いて約2週間、傷もほとんど気にならず、今のところ不満はありません。この価格ならかなり満足です。ただ、完全ワイヤレスイヤホンの中古には注意点もあります。
中古で買うときのチェックポイント
一番大きな問題は、バッテリーの状態が分からないことです。外観が綺麗でも、前の所有者がどれくらい使っていたのかは分かりません。完全ワイヤレスイヤホンはバッテリー交換が難しいものが多く、基本的には消耗品だと思っています。中古で選ぶなら、最低限以下はチェックしておいた方がいいと思います。
- 付属品(イヤーチップ・スタビリティバンド・ケーブル)が揃っているか
- イヤーチップの状態
- 本体やケースの傷
- 左右でバッテリーの減りに差がないか
- ケースへの充電、ケースからの充電に問題がないか
- ペアリング・接続不良がないか

僕の個体のバッテリーについては、まだ100%から0%までの実測はできていません。ただ、2時間くらいつけっぱなしで使っても全く問題ありませんでした。僕がイヤホンを使うのは基本的に通勤や外出時で、一日中8時間ずっと耳に入れているような使い方ではないので、今のところバッテリー不足を感じたことはないです。通勤で往復使うくらいなら困らないと思います。
通話品質も、まだしっかり試せていません。電話で長時間話したり、Web会議で相手にマイク音質を確認したりしていないので、「通話品質は良いです」とは書けません。Web会議でガンガン使いたい人にとっては重要なポイントだと思うので、その用途がメインなら現状この記事だけで判断しない方がいいと思います。バッテリーの持ちと通話品質は、数か月使って状態が見えてきたら追記します。
2年以上ガッツリ使いたい、バッテリー寿命が気になる、中古イヤホンを耳に入れるのがそもそも嫌、という人は新品を買った方が安心です。一方で「BOSEのイヤホンを一回使ってみたい」「1万円台前半なら試してみたい」「多少バッテリー寿命が短くても安い方がいい」という人なら、状態の良い中古は結構アリだと思います。
ブランドもイヤホン選びの一部だった
ここまで音質やANCについて色々書いてきましたが、僕がBOSEを買った理由には、もっと単純なものもあります。BOSEを一回ちゃんと使ってみたかった。これです。笑
AnkerもEarFunも、今では完全ワイヤレスイヤホン市場で明確な地位を築いているメーカーです。Soundcoreは普通に人気ですし、EarFunの価格に対する機能の詰め込み方はすごい。「中国メーカーだから音が悪い」みたいな話をするつもりは全くなく、価格と性能だけを見ればむしろめちゃくちゃ強いと思います。ただ、僕は昔からオーディオが好きでした。そうなると、BOSEという音響メーカーのイヤホンを耳に入れること自体に、ちょっとテンションが上がるんですよね。完全に感情の話です。
BOSEの音響機器を一度ちゃんと使ってみたい。BOSEの低音に埋もれてみたい。そういう気持ちが結構強かったんだと思います。イヤホンは毎日使うものなので、スペック表で一番優秀なものを買うことだけが正解ではないはず。ケースを開けたときにちょっと嬉しい、耳に入れて音楽を再生したくなる、好きなブランドのロゴが付いている。そんな部分も、趣味の道具なら立派な性能の一つなんじゃないかなと。
僕は元々、どちらかというと解像度至上主義でした。細かい音まで聞こえる方が偉い、分離がいい方が高音質、そんな感覚でオーディオを聴いていたと思います。でも今回色々聴き比べてみると、どうも今の自分はそうじゃないらしい。笑 LDAC対応とか、解像度とか、価格性能比とか、そういう理屈を一通り考えた結果、「BOSEの音に埋もれたい」で12,500円を払いました。そして今のところ、それで正解だったと思っています。
まとめ:12,500円でもう一度買うか

最後に、今回聴き比べたイヤホンを目的別に整理して、Bose QuietComfort Earbudsのレビューを締めたいと思います。
目的別のおすすめイヤホン
| こんな人に | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 低音が好き、ノリよく聴きたい、ANC重視、聴いたときの気持ちよさで選びたい | Bose QuietComfort Earbuds | 低域の音圧と高域の艶、強力なANC。僕はこのタイプでした |
| ボーカルの明瞭さ、イマーシブオーディオ、上位モデルの所有感が欲しい | Bose QuietComfort Ultra Earbuds | 中音域がクリア。ただしバッテリーは無印より短い |
| 解像感・メリハリ重視、ガジェットとしての面白さも欲しい | JBL LIVE BUDS 4 | 輪郭のはっきりした音と画面付きケース |
| コスパ重視、PCやWeb会議も含めて1台で何でもやりたい | Soundcore Liberty 5 | 機能全部入りの優等生。合理性ならかなり強い |
| 新品で安く、コーデックやEQで遊びたい | EarFun Air Pro 4+ | 対応コーデックが豊富。ただし外音取り込みは惜しい |
| iPhoneを使っている | AirPods Pro 2 / AirPods Pro 3 | 音質・ANC・外音取り込み・Apple連携の完成度が高い |
iPhoneを使っている人は、無理してBOSEに乗り換えなくても大丈夫です。僕はGalaxyに変えたからこそ別のイヤホンを探し始めたので、iPhoneを使い続けていたら、そのままAirPods Pro 2を使っていたはずです。
Bose QuietComfort Earbudsはもう一度買う
12,500円でもう一度売っていたら買うか。答えは、買います。この金額ならかなり満足です。
- 低域の音圧と高域の艶で、ノリよく音楽を楽しめる
- GalaxyとはAAC接続でも不満なし。コーデックだけで選ばなくていい
- ANCはUltraと音楽再生中ならほぼ差を感じないレベルで強い
- 外音取り込みの自然さはAirPods Pro 2、機能の万能さはLiberty 5が上
- ケースの質感とアプリの機敏さは価格なり
- 中古はバッテリーの状態が読めない点は割り切りが必要
最初はLDAC対応とか、解像度とか、スペックも色々気にしていました。スペック上はLiberty 5やJBLの方が魅力的に見える部分もあります。それでも実際に聴いて、一番音楽を聴きたくなったイヤホンを選んだら、AAC接続のBOSEでした。以前の自分ならもっと解像度を重視して、JBLやUltraを選んでいたかもしれません。でも今は、一音でも多く聞こえるイヤホンより、一曲でも多く聴きたくなるイヤホンの方がいい。どうやら好みが少し変わったみたいです。なんだかんだ、オーディオってそれでいいんじゃないかなと思います。
ワイヤレスイヤホンは音の好みも装着感の相性も人それぞれなので、気になった機種は実際に耳に入れてみるのが一番です。試聴してから購入したい方や、状態の良い中古を探したい方は、e☆イヤホンをのぞいてみてください。


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